Serena® Mover™
Version 2.3 Readme ファイル
このファイルには、本リリースの Serena Mover のインストールおよび使用に関する重要な情報が記載されています。 Mover の最新リリース以降に解決された不具合については、release_notes.jaJP.html を参照してください。
目次
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1.0 重要な情報
1.1 サーバ OS と要件
このセクションの情報は、最小要件のみを示しています。
重要!Serena Dimensions または Serena Version Manager と一緒に Mover を 使用する場合は、Mover と適切なバージョンの Dimensions サーバまたは Version Manager を同じマシンにインストールする必要があります。 以下の Version Manager と Dimensions の要件を参照してください。
サポートされているサーバオペレーティングシステム
- Windows 2003 Server
- Windows 2000 Pro SP4
- Sun Solaris 10 - 64 ビット
- Sun Solaris 10 - 32 ビット
- Sun Solaris 9 - 32 ビット
- Red Hat Linux AS 4.0 - 32 ビット
- Novell SuSE Linux ES 10 - 32 ビット
- HP-UX 11.23 - 64 ビット
- HP-UX 11.11 - 64 ビット
- AIX 5.3L - 64 ビット
- AIX 5.2L - 32 ビット
サーバハードウェア要件
重要! 次の要件のほか、 Mover をインストールするサーバでは静的 IP アドレスのみを使用することをお勧めします。 DHCP を使用するなど、動的に IP アドレスを生成するシステムでは、ライセンスの問題が発生する可能性があります。
- Windows: Pentium または Itanium 500 MHz 以上
- Solaris: Sparc、333 MHz 以上
- Red Hat Linux: Pentium または Itanium、500 MHz
- IBM AIX PowerPC
- HP-UX PA-RISC
- CD-ROM ドライブ
- 800 X 600 のモニタ画面解像度(256 色)
- RAM: 500 MB 以上(推奨 1 GB)
- ハードディスク容量: 200 MB 以上
- 一時ハードディスク容量: 100 MB
1.2 クライアントとブラウザの OS と要件
サポートされているクライアントオペレーティングシステム
- Windows XP Professional
- Windows 2000 Pro SP4
- Sun Solaris 10 - 64 ビット
- Sun Solaris 10 - 32 ビット
- Sun Solaris 9 - 32 ビット
- Red Hat Linux AS 4.0 - 32 ビット
- Novell SuSE Linux ES 10 - 32 ビット
- HP-UX 11.23 - 64 ビット
- HP-UX 11.11 - 64 ビット
サポートされているブラウザ
Sun Java Virtual Machine プラグインを使用して、上記オペレーティングシステムと以下のブラウザを組み合わせて使用できます。
- Internet Explorer 6 SP1
- Internet Explorer 7
- Mozilla 1.7
- Firefox 1.5
最小クライアントハードウェア要件
- Windows: Pentium III、500 MHz
- Solaris: Sparc、333 MHz
- Red Hat Linux: Pentium III、500 MHz
- 800 X 600 のモニタ画面解像度(256 色)
- RAM: 64 MB 以上(推奨 128 MB)
- ハードディスク容量: 100 MB
1.3 Mover Agent の要件
サポートされている Agent オペレーティングシステム
- Windows 2000 Pro SP4
- Windows XP SP1
- Windows 2003 Server
- Sun Solaris 9
- Sun Solaris 8
- IBM AIX 5.2
- HP-UX 11.11
- Red Hat Linux AS 3
- Red Hat Linux 9
最小ハードウェア要件
- Windows: Pentium III、500 MHz
- Solaris: Sparc、333 MHz
- Red Hat Linux: Pentium III、500 MHz
- AIX: PowerPC POWER3
- HP-UX: PA8000
- RAM: 合計 512 MB 以上の RAM(推奨 1 GB)。 システムの合計 RAM 要件は、インストールされるアプリケーションまたは Web サーバの要求によって異なります。
- CD-ROM ドライブ
- ハードディスク容量: 100 MB
1.4 Java 実行環境の要件
Mover には、次のいずれかのバージョンの Java 実行環境(JRE)が必要です。
- AIX プラットフォーム: 1.4.2 Service Release 4
- その他のプラットフォーム: 1.4.2_11
Java 実行環境は、http://java.sun.com からダウンロードできます。
1.5 Version Manager と Dimensions の要件
Mover を使用して Version Manager または Dimensions ファイルの配布を管理するには、Version Manager または Dimensions サーバを、Mover への統合をサポートするバージョンにアップグレードする必要があります。 アップグレードは Mover をインストールする前または後で実行できます。
次のいずれかにアップグレードします。
- Version Manager 8.1.2 以降:Mover を Version Manager と一緒に使用する場合。 Mover マシンにインストールされている Version Manager をアップグレードする必要があります。
- Dimensions Server 9.1.3 以降:Mover を Dimensions と一緒に使用する場合。 Mover マシンにインストールされている Dimensions サーバをアップグレードする必要があります。 まだインストールしていない場合は、Dimensions サーバに Dimensions Web クライアントもインストールする必要があります。
1.6 サポートされている FTP サーバ
次の FTP サーバを Serena Mover とともに使用できます。
- WU-FTP 2.6.2
- IIS 5.0 FTP
- IIS 6.0 FTP
- Solaris 9 FTP
- Solaris 10 FTP
- ServU FTP 6.3.0 over SSL
- Open SSH 4.3 FTP
1.7 UNIX での Dimensions または VM プロファイルの特定
UNIX 版 Version Manager または Dimensions と一緒に Mover を使用する場合は、Mover を起動する前に Version Manager または Dimensions のプロファイルを特定する必要があります。 アップグレード後の Version Manager または Dimensions のプロファイルを特定しないと、Mover インテグレーションは Dimensions または VM への接続に失敗し、「Login Failed」というエラーメッセージが表示されます。 これを解決するには、次のいずれかを実行します。
- Dimensions の場合は、${DM_ROOT}/dmprofile プロファイルを特定します。 詳細については、Serena Dimensions のマニュアルを参照してください。
- Version Manager の場合は、 VM install directory/vm/os/bin/vmcshrc プロファイル(C シェル)または VM install directory/vm/os/bin/vmprofile プロファイル(Bash、Bourne、および Korn シェル)を特定します。 詳細については、『Serena Version Manager インストールガイド』を参照してください。
1.8 配布時のディレクトリ構造のフラット化
<Flatten Tree Structure>オプションが追加されました。 これにより、Version Manager と Dimensions に格納されているファイルを配布するときに、ディレクトリ構造をフラット化できるようになりました。
このオプションを選択すると、Version Manager のファイルと Dimensions のファイルが、すべて同じディレクトリ内の同じレベルに配布されます。
1.9 UNIX: Tomcat のタイムゾーン環境変数の設定
UNIX 上の Mover では、デフォルトにより Tomcat サーバのタイムゾーン環境変数がヌル値に設定されます。 このままでは、たとえば夏時間への移行をサーバが認識できないことにより、タイムスタンプが正しい時刻を示さない場合があります。
タイムゾーンを設定するには、次の手順を行います。
テキストエディタで次のファイルを開きます。
Mover install directory/changemanmover/options.sh
次の行を探します。
JAVA_OPTS="-Xmx$CATALINA_MEMORY"
この行を次のように変更します。
JAVA_OPTS="-Xmx$CATALINA_MEMORY -Duser.timezone=[yourtimezone]"
[yourtimezone] には当てはまる値を入れます。
たとえば、次のように指定します。 JAVA_OPTS="-Xmx$CATALINA_MEMORY -Duser.timezone=America/Los_Angeles"
指定可能なすべてのタイムゾーン値については、Serena サポートのナレッジベース KB70631 を参照してください。
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1.10 SSH による公開鍵のサポート
バージョン 2.3 から、Serena Mover は SSH(Secure Sockets Handling)プロトコルをより完全にサポートするようになりました。 Mover サーバ上の鍵保管場所に公開鍵を格納し、Mover SFTP / SSH クライアントにその公開鍵を使用するように指示できます。 パスフレーズで保護された鍵の公開鍵認証を使用できます。
Mover 用に公開鍵を設定するには、次の手順を行います。
- Mover サーバとターゲットサーバの両方を、 SFTP を実行するように設定します。
- 鍵を設定します。 たとえば、RSA 認証の場合は、次の手順を実行します。
- Mover サーバ上で、次のようにコマンドを実行します。
ssh-keygen -f <location>/id_rsa -t rsa
この例では、鍵ペアに id_rsa と id_rsa.pub が含まれます。
- id_rsa.pub ファイルをターゲットサーバの ~/.ssh フォルダの下にコピーします。ここで、「 ~ 」は、 配布時に Mover によって使用される FTP ユーザのホームです。 SFTP サーバに .ssh フォルダがない場合は、作成する必要があります。
- たとえば、次のコマンドを実行して、authorized_keys ファイル に id_rsa.pub ファイルを追加します。
cat id_rsa.pub>>authorized_keys
これにより、 FTP ユーザの .ssh ファイルに authorized_keys ファイルが作成されます。
- Mover クライアントから、[デプロイ]−〔セットアップ〕画面から<ターゲット>を選択します。
- サーバを定義し、〔新規サーバ〕ダイアログボックスで、タイプリストから<Secure FTP Server (SSH/Secure Copy)>を選択します。
- 〔新規サーバ〕ダイアログボックスの<FTP サーバ>の下で、すべてのフィールドに必要な情報を入力して、<Password>フィールドにパスフレーズを入力します。 パスフレーズを使用しない場合は、このフィールドを空白のままにします。
- <オプション>の下で、<Public key authentication>チェックボックスを選択します。
- 適切な秘密鍵がある場所へのパスについては、管理者にお問い合わせください。
- また、<Options>の下で、Mover サーバ上の秘密鍵ファイルへのフルパスを、<Private key>フィールドに入力します。 パスには鍵の名前も含める必要があります。 たとえば、次のように指定できます。 '.ssh/id_rsa'
1.11 UNIX: Mover 2.3 の稼動
Mover 2.3 を UNIX 上にインストールされた場合、ファイル名に日本語を含む
ファイルをデプロイすると次のようなエラーとなる場合があります:
ソースディレクトリにファイルが見つかりません
Mover 2.3 にインストールされている Java Development Kit バージョン 1.4.2 が、
8-bit ロケール設定ではなく、システムの 7-bit ロケールに初期設定されていることに
起因します。Mover 2.3 をSolaris 上で稼動させるには、Mover を起動するときに正しく
8-bit ロケールを設定しなくてはなりません。もしくは、システム全体の変更として
デフォルトのロケールを、8-bit ロケールに変更します。
Mover を 8-bit ロケールで実行するには、開始コマンドを更新し、ロケールを設定します。
例えば(Solaris での例):
LC_ALL=<8 bit ロケール、例えば、ISO8859-1>
./mover_start.sh
1.12 UNIX: Version Manager からの日本語名ファイルのデプロイ
UNIX 上で、Mover を使って Version Manager から日本語名のファイルをデプロイする場合、必ず 次の手順を行うことで、ファイルのデプロイを確実にします:
- 次のファイルをテキストエディタで開きます:
<インストールディレクトリ>/changemanmover/vm/runvmcm.sh
- このファイルに次の行を追加します(Solaris の例)。
LANG="ja"
export LANG
- ファイルを保存します。
2.0 既知の問題
2.1 Dimensions/Version Manager ブラウザの接続エラー
Dimensions Web クライアントまたは Version Manager Web クライアントでMover を使用する場合は、カスタムルートの定義時にダイアログボックスを開くようにできます。これにより、配布作業に含める特定のベースライン(Dimensions の場合)またはバージョン(Version Manager の場合)を参照できます。 ブラウザダイアログボックスのセッションがタイムアウトになると、Dimensions または Version Manager サーバとのその接続が失われます。 接続し直すには、 Mover からログアウトし、ブラウザアプリケーションのすべてのインスタンスを閉じて、Mover に再度ログインする必要があります。
2.2 Netscape: 80 以外のポートでログインに失敗する
Mover サーバでデフォルトポートである 80 以外のポート番号を使用している場合は、Netscape ブラウザから Mover サーバへのログインに失敗することがあります。 ログインが失敗すると、Netscape から次のエラーメッセージが表示されます。
Access to the port number given has been disabled for security reasons.
この場合は、Netscape の設定ファイル all.js の受け入れ可能ポートリストにそのポート番号を追加する必要があります。
このためには、次の手順を実行します。
- 次のファイルを探してテキストエディタで開きます。
Netscape install directory\defaults\pref\all.js
- このファイルに次の行を追加します。
pref("network.security.ports.banned.override", "port number 1" , "port number 2");
たとえば、Netscape から ポート 1080 および 8080 を使用して Mover サーバにログインするには、次のように指定します。
pref("network.security.ports.banned.override", "1080" , "8080");
- all.js を保存して、Netscape を再起動します。
2.3 Mover と VM Web サーバ が同じシステム上にある場合の Tomcat エラー
Mover と VM Web サーバを同じシステムにインストールした場合は、その両方を実行しようとすると次の Tomcat エラーメッセージが表示されることがあります。
java.net.BindException: Address in use
このエラーが発生するのは、両方の Tomcat インストール用の AJP コネクタが、同じポート番号(デフォルトでは 8009)を使用するように設定されている場合です。 これを解決するためには、 インストールされた Mover Tomcat で AJP コネクタ用のポート番号を変更します。 このためには、次の手順を実行します。
- Windows メモ帳などのテキストエディタで次のファイルを開きます。
Mover install directory/Tomcat/conf/server.xml
- 次の行を探します。
<!-- Define an AJP 1.3 Connector on port 8009 -->
<Connector className="org.apache.ajp.tomcat4.Ajp13Connector"
port="8009" minProcessors="5" maxProcessors="75"
acceptCount="10" debug="0"/>
- port 属性を 8019 などの別の値に変更します。
- server.xml ファイルを保存して、Mover サーバを再起動します。
2.4 VM 設定ファイルが見つからない場合のライセンスエラー
Version Manager では、通常は Windows ルートディレクトリ(たとえば、c:\Windows)にある設定ファイル、ISLV.INI を使用します。 配布時に、Mover はこのファイルをチェックして、ユーザに有効な Version Manager ライセンスがあるかどうかを確認します。 ISLV.INI ファイルが、Windows ルートディレクトリ以外の場所にあると、次のエラーメッセージが表示されます。
Access to this project has been denied because your login account was unable to obtain a license.
この問題を解決するには、Mover の ISLV.INI ファイルの場所を特定する必要があります。
- 次のファイルを探してテキストエディタで開きます。
Mover install directory\vm\runvmcm.bat
- ファイル内の次の行をコメント設定を解除して、ISLV.INI ファイルの場所を次のように入力します。
set ISLVINI=directory
たとえば、次のように設定します。set ISLVINI=C:\configuration
- ファイルを保存します。
2.5 アップグレード: Windows の〔プログラムの追加と削除〕に表示される 2 つの項目
Windows で Mover 1.x をアップグレードすると、〔プログラムの追加と削除〕のリストに、プログラムの 2 つの項目 Serena Mover と Merant Mover が表示されます。 Merant Mover は削除しないでください。旧バージョンをアンインストールすると、新バージョンの Mover が動作しなくなります。
2.6 Netscape: ヘルプの索引から正しいトピックが開かない
Netscape でヘルプの索引項目をクリックした場合、ヘルプの現在のセクション内の該当するトピックより1つ上のトピックが開きます。 正しいトピックを開くには、もう一度索引項目をクリックします。
2.7 ユーザ名とグループ名に使用できない文字
以下の文字はグループ名またはユーザ名にできません。
- スラッシュ:\ /
- アスタリスク:*
- 二重引用符:"
- 一重引用符: '
- 疑問符:?
- パイプ文字:|
- 山括弧:< >
- ドル記号:$
2.8 サーバコマンドに使用できない文字
UNIX では、以下の文字をサーバコマンドと組み合わせて使用することはできません。
- パイプ文字:|
- 番号記号:#
- アンパサンド:&
- 山括弧:< >
複雑なサーバコマンドはすべてスクリプトファイルに入れ、Mover のコマンドフィールドからスクリプトを参照することをお勧めします。
2.9 UNIX: Dimensions ファイル配布時の rundmcm.sh および rundmcli.sh スクリプトエラー
Dimensions に格納されているファイルを配布するときに、sed および dirname コマンドが見つからなかったことを示すエラーが発生して配布に失敗する場合があります。 たとえば、作業ログによって次のエラーメッセージが表示される場合があります。
/Mover_inst/changemanmover/dim/rundmcli.sh: sed: not found
/Mover_inst/changemanmover/dim/rundmcli.sh: dirname: not found
このエラーが検出された場合は、スクリプトファイルを手動で編集して、PATH 環境変数にファイルの適切な場所を格納する必要があります。 通常の場合、これらのファイルは /usr/bin ディレクトリにあります。 この問題を解決するには、次の手順を実行します。
- rundmcli.sh ファイルおよび rundmcm.sh ファイルを探します。 これらのファイルは、通常、<<i>Mover install directory>dim ディレクトリにあります。
- テキストエディタでこれらのファイルを開きます。
- これらのファイルの場所を、ファイルの先頭に近い PATH 環境変数に追加します。 たとえば、次のようにします。
PATH=${PATH}:/usr/bin
DIM_ROOT=${INSTALL_ROOT}
- ファイルを保存します。
2.10 日本語版Readme ファイルなどについて
ChangeMan Mover は、日本語限定バージョンではなく、各国対応版となっています(対応言語は、本バージョンでは、英語(US)と日本語です)。デフォルトは、英語版です。日本語ロケールのOSにインストールし、クライアントTOP画面の<言語>から、”日本語”をお選び頂きますと、日本語のUI、各種メッセージ、Readme ファイル、オンラインヘルプ、マニュアルがご利用できます。逆に、”English(US)”の選択により、英語のUI をご利用頂けます。プログラムのショートカットメニューおよびそこから呼ばれるReadme は、英語版となりますので、ご了承ください。
2.11 日本語文字のサポートについて
プロジェクト名、データベースサーバ名に日本語(2バイト文字)は使用できません。
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